小洒落た音楽!ジャック・イベールの有名曲ランキング【ベスト7】

イベールの有名曲ランキング【ベスト7+α】

ジャック・イベールは20世紀初頭のフランスで活躍した作曲家。

よくいえば軽妙、少し悪く言えば軽薄と受け取られるような作風が特徴。

パリ音楽院で学び、第一次世界大戦中は海軍士官として従軍していた。

カンタータ《詩人と妖精》でローマ賞を受賞し、当時は有名な作曲家だったが、現在その作品が演奏されることはあまりない。

ニャンチーニ教授

このページでは、そんなイベールの有名曲をランキング形式で紹介していくぞ
ランキングはベスト7までです!1位から順番に紹介してい行きますよ

クラーニャ

ランキングの算出方法
このランキングはウィキペディアの各解説ページの年間閲覧数を基に作成しています。対象言語は英語やフランス語、スペイン語などの主要言語から、タイ語やポーランド語のようなマイナー言語まで、ウィキペディアに存在するすべての言語です。

APIを使用して抽出した各言語の閲覧数を合計することで、世界中でどれだけ閲覧されたかを算出し、世界ランキングにしています。

ランキングの集計方法の特性上、オペラやバレエなどが優位になりやすいです。

対象期間は2017年のデータです。

有名曲ランキング

1:交響組曲『寄港地』

Jacques Ibert: Escales (1922)

総PV:6,354

こんな曲
交響組曲『寄港地』はイベールが世に知られるきっかけになった曲。

この曲には、イベールが第1次世界大戦中に海軍士官として地中海を航海した時に訪れた国々の印象や、旅行で訪れたスペインの印象が盛り込まれている。

この曲は3つの曲で成り立っており、それぞれの曲は航海の様子や、その地を訪れた印象を描写している。

  • 第1曲『ローマ ― パレルモ』
    ローマを出航し、地中海をシチリア北岸の港パレルモへと向かう航海を描写した曲。イタリアの航海を描いており、イタリア発祥の舞曲タランテラが使われている。
  • 第2曲『チュニス ― ネフタ』
    チュニジアの港町チュニスから、南の奥地の町ネフタへ向かう旅の情景を描写した曲。中東の旅なので、アラビア風の旋律が使われている。
  • 第3曲『バレンシア』
    スペイン東部の港町バレンシアの情景を描写した曲。曲中にはスペイン発祥の舞曲セギディーリャが用いられている。
閲覧数の内訳(トップ5)
1位:日本語4,660
2位:フランス語1,353
3位:イタリア語341
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

2:室内小協奏曲

Concertino da Camera by Jacques Ibert – Arno Bornkamp

総PV:5,599

こんな曲
室内小協奏曲はアルト・サックスが主役の協奏曲。

サックスは1840年代に開発された楽器で、正しい名称はサクソフォーン。比較的新しい楽器で、クラシックで使われることは珍しかった。かりに使われるとしてもだいたいはオーケストラの一部としてで、主役級で使われることはほとんどなかった。

作曲のきっかけはソプラノ歌手マリー・フロイントからの依頼。彼女は共演したサックス奏者シーグルト・ラッシャーの演奏に感激して、彼のための曲を書くよう、イベールにお願いしたのだった。

しかしイベールはそれまでサックスのための曲を書いたことがなかった。なので作曲にあたり、伝説的なサックス奏者マルセル・ミュールにアドバイスを貰っている。

完成した室内小協奏曲はシーグルト・ラッシャーが独占して演奏するはずだったのだが、イベールはどうしてもマルセル・ミュールに演奏してもらいたかったようで、結局ラッシャーに渡される前にミュールが初演した。

閲覧数の内訳(トップ5)
1位:英語3,610
2位:日本語1,949
3位:カタルーニャ語40
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

3:小さな白いロバ

Jacques Ibert Histoires II Le Petit ane Blanc SD

総PV:2,233

こんな曲
《小さな白いロバ》はピアノ曲集《物語》の第2曲。

《物語》は、イベールが西欧や中近東の国々を旅行や軍務で周った時に見聞きした、昔話や童話をベースに作曲されたピアノ曲集で、10曲からなる。

それぞれの曲には、昔話や童話に関連するような名前が付けられているのだが、それぞれの曲がどの国の話に対応しているかはわからない。

この第2曲《小さな白いろば》は、物語の中で最も人気がある曲の一つ。舞台はスペインといわれている。

閲覧数の内訳(トップ5)
1位:英語2,233
2位:該当言語無し
3位:該当言語無し
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

4:フルート協奏曲

Ibert Flute Concerto – Matvey Demin

総PV:2,033

こんな曲
フルート協奏曲といえばモーツァルトやヴィヴァルディの作品が有名だが、イベールのこの曲は知名度は及ばないものの、それらに負けず劣らずの隠れた名曲。

フルート協奏曲の作曲が最も盛んだったのはバロックや古典派の時代で、それ以降もチョロチョロと作られてはいたが、目立った名作はイベールとニールセンの曲ぐらいしかない。

イベールのフルート協奏曲は、彼の他の有名な曲に比べると少し軽妙さが抑えられている。

閲覧数の内訳(トップ5)
1位:日本語2,033
2位:該当言語無し
3位:該当言語無し
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

※フランス語と英語がAPIエラーで集計不可

5:鷲の子(レグロン)

L'Aiglon / Arthur Honegger & Jacques Ibert

総PV:1,694

こんな曲
《鷲の子》はイベールとアルテュール・オネゲルが共同で制作した5幕からなるオペラ。イベールが第1幕と第5幕、オネゲルが第2幕、第3幕、第4幕を担当した。

内容はナポレオンとその2番目の妻マリー・ルイーズの息子、ナポレオン2世が若くして結核で亡くなる前のエピソードを描いている。

閲覧数の内訳(トップ5)
1位:英語1,694
2位:スウェーデン語519
3位:該当言語無し
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

6:祝典序曲

Jacques Ibert: Ouverture de fête (1940)

総PV:1,495

こんな曲
《祝典序曲》は、日本政府が皇紀2600年(西暦1940年)を祝うために世界各国の有名作曲家に作曲依頼し、作曲された曲。有名というわけではないが、日本と縁の深い曲である。

イベールは日本に直接依頼されたわけではなく、まずフランス政府へ依頼がいき、数いる作曲家の中からイベールが選ばれたのだった。

皇紀2600年を祝うための曲は全部で5曲作られた。それぞれ別の指揮者が演奏を担当し、祝典序曲を指揮したのは山田耕筰だった。

  • ベンジャミン・ブリテン(イギリス):シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲)
  • イルデブランド・ピツェッティ(イタリア):交響曲イ長調
  • リヒャルト・シュトラウス(ドイツ):日本建国2600年祝典曲(皇紀二千六百年祝典曲)
  • ジャック・イベール(フランス):祝典序曲
  • ヴェレシュ・シャーンドル(ハンガリー):交響曲第1番
閲覧数の内訳(トップ5)
1位:日本語1,495
2位:該当言語無し
3位:該当言語無し
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

7:室内管弦楽のためのディヴェルティスマン

Jacques Ibert: Divertissement (1928)

総PV:954

こんな曲
《室内管弦楽のためのディヴェルティスマン》は小規模編成のオーケストラで演奏される管弦楽組曲。6つの曲で構成されるが、演奏時間は17分ほどの短い。

この曲のもとになったのは、《イタリアの麦藁帽子》という喜劇で演奏するための楽曲。その中から選ばれた6曲が編曲され、《室内管弦楽のためのディヴェルティスマン》になった。

ちなみに《イタリアの麦藁帽子》は、馬車に乗って結婚式に向かう新郎が、道中に拾った麦わら帽子のせいで不倫騒動に巻き込まれる話。

閲覧数の内訳(トップ5)
1位:日本語954
2位:該当言語無し
3位:該当言語無し
4位:該当言語無し
5位:該当言語無し

ランク外の有名曲

ニャンチーニ教授

惜しくもランク外になった有名曲も一緒に紹介するぞ
ウィキペディアに解説ページが無くて、ランキングに入れなかった曲たちですね

クラーニャ

交響組曲『パリ』

Jacques Ibert: Suite Symphonique "Paris" (1930)

こんな曲
交響組曲『パリ』はパリの色々な場所を描写した曲。有名というわけではないが、わかりやすくて気軽に聴ける。

この曲は6つの曲で成り立っており、それぞれの曲は長くても3分くらい。特に第1曲『地下鉄』の情景の描写が面白い。

  • 第1曲:地下鉄
  • 第2曲:郊外
  • 第3曲:パリのイスラム寺院
  • 第4曲:ブローニュの森のレストラン
  • 第5曲:旅客船「イル・ド・フランス」
  • 第6曲:祭りの行列

この曲は《ドノゴー》という風刺劇のために作られた曲がベースになった。地理学者が南アメリカにドノゴー=トンカという町を捏造したことがばれ、キャリアが危うくなることから始まる騒動が描かれ、ドイツでは映画化もされたようである。

水晶の籠

第36回入賞者記念コンサート/石井美有 イベール:「物語」より水晶の籠

こんな曲
《水晶の籠》はピアノ曲集《物語》の第8曲。

水晶の牢屋に閉じ込められたお姫様がテーマになっており、可愛らしさと、自由を奪われた悲しさが表現されている。

水売りの女

PTNA2011 入賞者記念 宮澤鈴奈(A1級金賞)イベール:物語"水売り女"

こんな曲
《水売りの女》はピアノ曲集《物語》の第9曲。

ラバを引き連れて市場にやってきた水売りがテーマになっており、伴奏がラバの足音を表現している。