世界基準で作ったベートーベンの交響曲人気ランキング

ベートーベンの交響曲人気ランキング【世界編】

世界基準でみたベートーベンの人気交響曲は?

ウィキペディアの解説ページ各言語毎の年間閲覧数データを基にして、世界を対象にしたベートーベンの交響曲人気ランキングを制作しました。

ランキングは全言語の閲覧数を合計して算出した総合ランキングと、言語別ランキングの2種類です。

閲覧数データはウィキペディアのAPIを使用して抽出しています。対象期間は2017年です。

参考 言語別ビュー分析ウィキペディア・ページビュー分析

ニャンチーニ教授

最初のページでは総合ランキングを、次のページでは言語別のランキングを紹介するぞ
まずは総合ランキングからですね

クラーニャ

1:交響曲第9番『合唱付き』

Beethoven 9 – Chicago Symphony Orchestra – Riccardo Muti

総PV:1,550,550

曲の解説
ベートーベンが最後に完成させた交響曲です。第10番もありますが、途中までしか作曲されていません。

ベートーベン自身は副題を付けませんでしたが、第4楽章の最後に合唱が付いているので『合唱付き』と呼ばれています。

合唱の詩は、詩人フリードリヒ・フォン・シラーの『歓喜に寄す』が用いられました。

第4楽章が注目されがちですが、初演では第2楽章が受けたようで、アンコールで2度も演奏され、3度目のアンコールを行おうとして兵に止められたという話が残っています。

2:交響曲第5番『運命』

Beethoven – Symphony No. 5 (Proms 2012)

総PV:908,113

曲の解説
1808年に完成した交響曲です。作曲当時ベートーベンの耳は、会話に支障をきたすほどに聴こえなくなっていました。

冒頭の「ジャジャジャジャーン」の旋律が有名で、この旋律は曲全体で重要な役割を担っています。第1楽章は、この旋律のみで演奏されます。

『運命』のタイトルはベートーベンが付けたものではなく、弟子の「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し「このように運命は扉をたたく」とベートーベンが答えたエピソードに由来しています。

3:交響曲第3番『英雄』

Beethoven: 3. Sinfonie (»Eroica«) ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

総PV:459,227

曲の解説
1804年に完成した交響曲です。「ある英雄」を讃えるために作曲されました。

この曲は当初、フランス革命の英雄ナポレオン・ボナパルトのために作曲されました。しかしナポレオンが皇帝に就任したことで、ベートーベンの彼に対する興味は薄れてしまいます。

結果、楽譜の表紙に書かれていた「ボナパルト」の文字は消され、「ある英雄」と書き換えられてしまいました。

「ある英雄」とは誰なのか諸説あり、明らかになっていません。

名曲解説:ベートーベンの交響曲第3番『英雄(エロイカ)』

4:交響曲第7番

Beethoven: Symphony No. 7 – Royal Concertgebouw Orchestra & Iván Fischer

総PV:357,537

曲の解説
1811年から1812年にかけて作曲された交響曲です。副題は付けられておらず、通称もありません。

ベートーベンは1809年から1811年までの3年間に、色々な苦労を味わっていました。拠点のウィーンは戦争に巻き込まれ、結婚を意識した女性に振られ、かなり散々な状況だったようです。

しかし1811年の夏に出かけた温泉地テプリツェでの生活で療養し、安らぎを取り戻します。その後2年間で作曲された作品は、ほとんどが明るい長調で書かれています。

この第7番はその期間の代表作であり、リズムが明快で全体から明るさを感じる曲になっています。

ワーグナーはこの曲を「舞踏の聖化」と絶賛しましたが、ウェーバーは「ベートーベンは今や精神病院行きだ」と酷評しており、作曲家達の間では賛否両論でした。

5:交響曲第6番『田園』

Beethoven: 6. Sinfonie (»Pastorale«) ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

総PV:318,098

曲の解説
1808年に完成した交響曲です。当時の交響曲としては珍しく、5楽章で構成され、各楽章にタイトルが付けられています。

  • 第1楽章『田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め』
  • 第2楽章『小川のほとりの情景』
  • 第3楽章『田舎の人々の楽しい集い』
  • 第4楽章『雷雨、嵐』
  • 第5楽章『牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち』

各楽章のタイトルから、この曲は自然を描写しているように見えますが、ベートーベンは「描写というよりも、むしろ感情の表現」と言っており、自然に対する感情が重視されています。

ベートーベンは自然が好きだったようで、「人は欺くことがあるが、自然にはそれがない」や「森の中にいると喜ばしく幸せだ」などと語っていました。

6:交響曲第1番

Beethoven: 1. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

総PV:150,627

曲の解説
1800年に完成した交響曲です。

実験的な試みもされていますが、テーマがモーツァルトの作品に似ていたり、楽器編成がハイドンやモーツァルトの作品に近いなど、初期の作品らしく先輩作曲家の影響が如実に表れています。

7:交響曲第4番

Beethoven: 4. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

総PV:94,501

曲の解説
1806年に作曲された交響曲です。

次作の第5番『運命』よりもあとに着手されましたが、短時間で即興的に書かれ、第5番よりも前に完成しました。

簡潔で明るい曲調は、当時のベートーベンが経済的な悩みも無く、恋愛も順調だったことに起因していると云われています。

ロベルト・シューマンはこの曲を「2人の北欧神話の巨人(英雄と運命のこと)の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えました。

8:交響曲第8番

Beethoven – Symphony No. 8, Op. 93 (Zubin Mehta, Israel Philharmonic)

総PV:91,758

曲の解説
1812年に完成した交響曲です。

第7番と一緒に初演されましたが、人気が第7番へと集中してしまい、ベートーベンは「聴衆がこの曲を理解できないのはこの曲があまりに優れているからだ」と語ったとされています。

前作の第7番や次作の第9番と比べると小規模で古典的ですが、細かいところに工夫があり、十分に独創的な作品になっています。

9:交響曲第2番

Beethoven: 2. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

総PV:87,624

曲の解説
1802年に完成した交響曲です。

難聴が急激に悪化し、「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれた時期の作品ですが、一部分で苦悩を感じさせるものの、曲全体でみれば明るく希望に溢れた曲になっています。

どうやら当時のベートーベンは経済的に潤い始め、女性関係も華やかになっており、難聴を除けば結構うまくいっていたようです。

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