世界基準で作ったベートーベンの弦楽四重奏曲人気ランキング

世界が選んだベートーベンの弦楽四重奏曲人気ランキング

世界基準でみたベートーベンの人気弦楽四重奏曲は?

ウィキペディアの解説ページ各言語毎の年間閲覧数データを基にして、世界を対象にしたベートーベンの弦楽四重奏曲人気ランキングを制作しました。

ランキングは全言語の閲覧数を合計して算出した総合ランキングと、言語別ランキングの2種類です。

閲覧数データはウィキペディアのAPIを使用して抽出しています。対象期間は2017年です。

参考 言語別ビュー分析ウィキペディア・ページビュー分析

ニャンチーニ教授

最初のページでは総合ランキングの1位から10位、2ページ目では11位から17位、3ページ目では言語別のランキングを紹介するぞ
まずは総合ランキングの1位から10位ですね

クラーニャ

1:弦楽四重奏曲第14番

Beethoven String Quartet No. 14 in C-sharp minor, Op. 131 – Afiara Quartet (Live)

年間総PV:65,844

曲の解説
1825年から1826年にかけて作曲された7楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品131として出版されました。

この曲はベートーベンが自発的に作曲した久々の弦楽四重奏曲で、この曲以前に作曲された第12番、第13番、第15番はすべて依頼によって作曲されています。

それもあってか第14番は芸術性の高い作品となっており、16曲あるベートーベンの弦楽四重奏曲の中で、最も評価が高いです。

シューベルトはこの曲を聴いて、「この後でわれわれに何が書けるというのだ?」と述べたと伝えられています。

2:大フーガ

Ludwig van Beethoven – Grosse Fuge, Op. 133

年間総PV:64,343

曲の解説
弦楽四重奏曲第13番の終楽章として作曲された弦楽四重奏曲です。ベートーヴェンが聴覚を完全に失った1825年から1826年にかけて作曲されました。

初演では弦楽四重奏曲第13番の一部として演奏されましたが、要求難易度の高さと難解さから評判が宜しくなく、失敗作と見なされていました。

ベートーベンは仕方なく新しい終楽章を作曲し、古い方は《大フーガ》として独立した曲にされました。

大フーガは長い間評価されず失敗作の扱いを受けてきましたが、20世紀になると次第に評価されるようになり、現在では頻繁に演奏されるようになっています。

3:弦楽四重奏曲第15番

Beethoven String Quartet No. 15 in A minor, Op. 132 – Ying Quartet (Live)

年間総PV:42,478

曲の解説
1825年に作曲された5楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品132として出版されました。作曲順では13番目の弦楽四重奏曲です。

第3楽章はベートーベンが重病から快復した後に作曲され、冒頭に「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と書き込まれています。途中には「新しき力を感じつつ」と書かれた部分もあります。

4:弦楽四重奏曲第16番

Beethoven String Quartet No. 16 in F Major, Op. 135 – Orion String Quartet (Live)

年間総PV:38,720

曲の解説
1826年に作曲された4楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品135として出版されました。完成したのはベートーベンが亡くなる5か月前です。

ベートーベンが完成させた最後の弦楽四重奏曲であり、ベートーベンのまとまった作品としても生涯最後の作品になります。

多楽章化の傾向が強かった後期の弦楽四重奏曲の中では最も小規模で、古典的な4楽章形式に戻っています。

第4楽章に『ようやくついた決心』という不思議なタイトルが付けられていて、さらに冒頭の導入部には「かくあらねばならぬか?」「かくあるべし」と書かれており、これが様々な憶測を呼びました。

5:弦楽四重奏曲第13番

Beethoven String Quartet No. 13 in B-flat Major, Op. 130 (Grosse Fuge) – American String Quartet

年間総PV:35,510

曲の解説
1825年に完成した6楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品130として出版されました。作曲順では14作目に該当し、第15番の次に作曲されています。

初演時の第6楽章は、後に《大フーガ》と呼ばれる楽曲が付けられており、総演奏時間が50分を越える大作でした。

しかし大フーガは大変難解で、初演後に評価が二分してしまいます。結局ベートーベンは、友人の助言や出版社からの要請もあって、大フーガを切り離し、もっと軽快で小規模の第6楽章を新たに書き直して出版しました。

現代では、ベートーベンの当初の意図通り大フーガを本来の形で第6楽章として演奏したり、あるいは新旧のフィナーレを両方取り上げるといった演奏もしばしば行われています。

6:弦楽四重奏曲第12番

Beethoven String Quartet No. 12 in E-flat Major, Op. 127 – Orion String Quartet (Live)

年間総PV:19,766

曲の解説
1825年に完成した4楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品127として出版されました。

ベートーベンは第11番の作曲後、14年ものあいだ弦楽四重奏曲に着手する事はありませんでした。この第12番は、ベートーベンが14年のブランクの後に作曲した最初の弦楽四重奏曲であり、これ以降の弦楽四重奏曲はベートーベン「後期」の弦楽四重奏曲とされています。

7:弦楽四重奏曲第1番

Beethoven String Quartet No. 1 in F Major, Op. 18, No. 1 – Afiara String Quartet (Live)

年間総PV:18,585

曲の解説
1799年に作曲された4楽章からなる弦楽四重奏曲です。第2番から第6番とともに作品18として出版されました。

この曲は第1番の番号が与えられていますが、最初に作曲された弦楽四重奏曲ではなく、第3番が最初の作品でした。第1番はその次に作曲された2作目の弦楽四重奏曲です。

特筆すべきは第2楽章で、この時期のベートーベンにしては珍しいほどの深刻さをもった楽章になっています。

有名な逸話によれば、ベートーベンは友人の女性に第2楽章を弾いて聴かせたうえでどのように感じたか問い、その女性が恋人同士の別れのように思えたと答えたところ、ベートーベンは「ぼくはロミオとジュリエットの墓場の場面を考えていた」と言ったとされています。

8:弦楽四重奏曲第11番『セリオーソ』

Beethoven String Quartet No. 11 in F minor, Op. 95, "Serioso" – Amphion Quartet (Live)

年間総PV:18,245

曲の解説
1810年に作曲された4楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品95として出版されました。

セリオーソとは「まじめな」や「厳粛な」といった意味で、ベートーベンの作品の中では珍しく、作曲者自身がタイトルを付けました。

タイトルの通りこの曲は「厳粛」な曲であり、最終楽章を除いた3つの楽章にその特徴が強くあらわれています。

なお、ベートーベンはこの曲を作曲したのち14年もの間、弦楽四重奏曲を作りませんでした。

9:弦楽四重奏曲第7番『ラズモフスキー第1番』

Beethoven String Quartet No. 7 in F Major, Op. 59, No. 1 – American String Quartet (Live)

年間総PV:17,981

曲の解説
1805年から1806年にかけて作曲された4楽章からなる弦楽四重奏曲です。第8番、第9番とともに作品59として出版されました。

作品59の3曲は、ロシアのウィーン大使だったアンドレイ・ラズモフスキー伯爵の依頼により作曲されたため、「ラズモフスキー」とタイトルが付けられています。

第7番は作品59の1曲目に当たるので、ラズモフスキー第1番と呼ばれます。

この曲は作品59の3曲の中で一番規模が大きく、そこに革新的な手法が多く用いられましたが、初演当時は理解されず、特に第2楽章については「悪い冗談だ」という声まで上がったとされています。

10:弦楽四重奏曲第10番『ハープ』

Beethoven String Quartet No. 10 in E-flat Major, Op. 74 – Alumni of Perlman Music Program (Live)

年間総PV:14,520

曲の解説
1809年に作曲された4楽章からなる弦楽四重奏曲です。作品74として出版されました。

『ハープ』の愛称は、第1楽章のバイオリンのピチカートがハープを連想させることに由来しています。

前作のラズモフスキー弦楽四重奏曲は激しく規模も大きい曲でしたが、第10番『ハープ』は規模が縮小し、自然でのびのびとした曲調になっています。

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