アドルフ・アダンの絶対に聴くべき代表曲ランキング【トップ6】

アドルフ・アダンの有名曲ランキング【ベスト10】

19世紀前半に活躍したパリ出身の作曲家、アドルフ・アダン。

バレエやオペラなどの舞台作品を専門とし、30歳になるまでに30曲近くを仕上げ、最終的には50曲を超える作品を遺しました。

若い頃から成功を重ね、稼いだお金でヨーロッパ各地を旅行するなど順風満帆の人生を送っていましたが、オペラ座支配人との口論がきっかけとなり40代半ばで開設した歌劇場「テアトル・ナショナル座」が翌年に起きた革命のせいで閉鎖、多額の借金を抱える結果となります。

その後は一時ジャーナリストに転向するも、パリ音楽院作曲科の教授に落ち着き、亡くなる年までその仕事を勤め上げました。

このページでは、そんなアダンの絶対に聴くべき代表曲を、ランキング形式で紹介していきます。

※ランキング制作の参考にした資料は、ページの最後で紹介します。こちらも併せてご覧ください。

ニャンチーニ教授

では1位から見ていこうかのう
アダンってジゼルのイメージが強いけど、他にも有名な曲があるんですよね!

クラーニャ

1:ジゼル

Adam: Giselle, Karajan & VPO (1961) アダン ジゼル カラヤン

ニャンチーニ教授

アダンと言えばこの曲じゃな

曲の解説
19世紀に大ヒットし、現在でも頻繁に上演されている人気バレー作品の一つです。

結婚を目前にして亡くなった娘達が妖精ウィリとなり、夜中に森に迷い込んできた男性を死ぬまで踊らせるというオーストリアの伝説を基にして作曲されました。

ジゼルはヒロインの名前で、愛を誓い合った男性に裏切られ亡くなり、妖精ウィリとなってしまいます。

ちなみにジゼルは、本国フランスで上演が全くされなかった時期がありました。そのせいでオリジナル版の振り付けは失われています。

現在踊られているのは、ロシアで改定が続けられ生き残った振り付けです。そのためオリジナル版との違いが、かなりあると云われています。

2:さやかに星はきらめき

Mariah Carey – O Holy Night (Video)

クラーニャ

原曲はフランス語の歌詞だけど、英語に翻訳した歌詞の方が人気みたいですね

曲の解説
原題は《クリスマスの賛美歌》、クリスマス・キャロルの名曲です。

クリスマス・キャロルとはクリスマス・シーズンに歌われる賛美歌のことで、詞はイエス・キリストの誕生に関係したものが付けられています。

この曲は英語圏で《O holy night》と呼ばれており、日本でもそのまま《オー・ホーリーナイト》と呼ばれることがあります。

宗教色の強い曲なので日本ではそこまで知られていませんが、キリスト教圏の特に英語圏で広く歌われています。

日本で有名なクリスマスの定番曲《きよしこの夜》や《もろびとこぞりて》も、クリスマス・キャロルの一つです。

3:海賊

Adolphe Adam: Le Corsaire – Ballet in three acts

ニャンチーニ教授

ジゼルに次いで有名なバレエじゃ

曲の解説
知名度こそジゼルに劣るものの、現在でも頻繁に上演されており、人気バレエ作品の一つとして知られています。

原作はイギリスの詩人、ジョージ・ゴードン・バイロンの長編物語『海賊』です。

主人公は海賊の首領で、物語の冒頭で二人の部下とともに難破しますが、美しいギリシャの娘たちに助けられ、首領は娘の一人と恋に落ちます。しかし娘達が奴隷商人に攫われてしまい、仲間の裏切りにもあい、様々な困難に巻き込まれていきます。

ちなみに現在上演されているこの曲は、色々な作曲家たちが手を加えたもので、原曲とかなり違っています。

4:ロンジュモーの郵便屋

Nicolai Gedda – Le Postillon de Lonjumeau – Adam

クラーニャ

アダンが作曲したオペラの中で一番有名な曲ですね

曲の解説
3幕のオペラです。

アダンが作曲したオペラの中で最も成功し、フランス国外にも知れ渡りました。

結婚式の日に妻を捨て、パリへと旅立ち有名なオペラ歌手になった郵便配達人が主人公の物語です。

第1幕で歌われる『友よ、物語を聞け(mes amis ecoutéz l’histoire)』が特に有名です。

5:我もし王なりせば

Adolphe Adam – Overture "Si j'étais Roi" (1852)

ニャンチーニ教授

ウィキペディア日本語版では、アダンのオペラの代表作として、この曲が挙げられておるのう

曲の解説
3幕のオペラです。

《ロンジュモーの郵便屋》ほどの人気はないものの、洗練された作品として評価されています。

物語の舞台はゴア(インド?)で、主人公の漁師は溺れたお姫様を助け、二人は恋に落ちます。漁師は王になることを望み、王も漁師が姫と結婚することを許可しますが、ライバルとなる王子が邪魔をします。困難を乗り越えた漁師と姫は結婚し、漁師は本物の王となります。

序曲が特に有名で、単独で演奏されることが多くあります。

6:闘牛士

Adolphe Adam – Le Toréador, ou l'accord parfait – Live performance

クラーニャ

台本の内容がちょっとアレですけど、今でも上演されることがあるオペラですよ

曲の解説
2幕のオペラです。

先に紹介したオペラ達に比べると、知名度も上演回数も落ちますが、現在でも演奏されることのある作品です。

ヒロインは無理やり女好き老闘牛士と結婚させられた女性歌手。彼女はフルート吹きと想いを通わせており、フルート吹きは彼女と結ばれるために策を弄し、老闘牛士を罠にはめます。闘牛士は罠にまんまとハマり、フルート吹きに言いくるめられ、最後はなぜか3人で一緒に暮らすことになり劇は終了します。

《きらきら星》の旋律にのせて歌われる《ああ、ママ聞いて》が有名です。

参考にした資料

今回のランキングを作るにあたって、世界中のウィキペディアの閲覧数を参考にしました。

各言語の閲覧数の合計だけで単純にランキングを作ると、このような感じになります。

順位と曲名年間閲覧数(2017年度)
1位:ジゼル727,622
2位:さやかに星はきらめき359,396
3位:海賊133,943
4位:ロンジュモーの郵便屋10,893
5位:我もし王なりせば6,590
6位:ドナウの娘4,726
7位:闘牛士4,303
8位:シャレー(オペラ)2,650
9位:ニュルンベルグの人形劇2,320
10位:4人の悪魔1,955

1位、2位、3位は順当に。4位に関しては、日本のウィキペディアでは5位の《我もし王なりせば》がオペラ作品の代表曲とされていますが、英語版などを見ると《ロンジュモーの郵便屋》が代表曲となっています。

6位の《ドナウの娘》は初演から数年間は大成功を収めたものの、その後上演が途絶えていた作品で、1978年にアルゼンチンで復活上演され2007年には日本でも上演されましたが、その後はそれほど上演されていないようなので代表曲から外しました。

7位の《闘牛士》は重要度は低いものの、《きらきら星》の旋律で歌われるアリアが有名ですし、全曲の上演もされているのでランキングの最後に入れました。

8位の《シャレー(ル・シャレ)》はオペラですが、作曲から90年ほど経た1922年の時点で、1500回上演された実績を持つ人気作品でした。現在ではあまり上演されていないようなので、ランキングから外しました。

9位と10位に関しては、録音がほぼなく、上演もされていないようなので代表曲としてはランク外です。